前回のあんず編の続きです。
キャットシッターになるきっかけの一つはあんずが体調不良になったことです。
亡くなる前の半年ほどは、嘔吐の回数が頻繁になり吐しゃ物が血交じりになったり、鼻血を出したりするようになって、さっきまでスヤスヤ寝ていたとしても急に症状が現れ、症状が現れるとぐったりしてしまいました。
目が見えなくなってきてからは、その日の体調で目が見えたり見えなくなるという状態だったので、昼寝をする前までは私と目線も合うし、特に目が見えないような素振りはなくても、昼寝から目を覚ますと、何も見えなくなっているようで、一生懸命私を探して鳴いて、「ここだよ」と声をかけても声をする方は向くのですが、目線は合わず、声のする方にただひたすら鳴き続ける状態で、もちろんキャットタワーからも降りれず、床に下ろしても机の脚などにぶつかりながら恐々と歩いていました。
そんな状態でしたのでおちおちと外出もできず、家を空けるときは毎回「ちゃんと私が帰ってきたらお帰りと言ってね」と祈りながら出かけていました。
一人暮らしで日中は仕事で留守をしている私よりも、交代で昼間に人がいる実家に連れて帰った方が良いのではという提案が実家の家族からありましたが、移動というストレスと双子のおれおと離れたことがないので、一人で馴染みのない実家で暮らすストレスなどを考えると、実家に連れて行くという移動の負担が大きいということで断りました。
そんなときに、キャットシッターさんで日中私の代わりにあんずのそばにいて急変したら連絡してくれる、そんなサポートをしてくれる人がいないか探しました。
しかし、ご飯やトイレといった1時間程度のシッティングの方は見つかっても、長時間でみてくれる人が猫専門のキャットシッターさんでは見つかりませんでした。
犬のシッターさんで介護もされている方はいらっしゃるようですが、猫専門ではなかなか見つかりません。
見かねた家族の協力で、本当に体調が悪いときは1週間ほど泊りに来てもらったり、上京できるときはなるべく来てもらい、幸い、私の勤務先が理解あるところだったので、休みをとりながら看病、介護を続けていました。
しかし、本当に仕事に行くことがつらく、もしも私のいないときに一人で旅立たせてしまったらと思うと切なく、体調の悪いあんずと一緒にお留守番する不安そうなおれおの顔を思うと、こんな思いを他の人にしてほしくない。仕事も休めず、周りの援助もない人がいれば、私が代わりに愛猫ちゃんのそばに寄り添って、何かあればすぐに連絡をしたり、病院に連れて行ってあげたい。と強く思い、長時間のシッティングをするキャットシッターになろうと決意しました。
1時間ごとのおむつ交換や体位交換、2時間おきの給餌など、あんずは私にいろいろと学ばせてくれ、私が動物取扱業の登録をして数日後に、キャットシッターになったのを見届けて虹の橋へ旅立ちました。
あんずがいなければ、旅行や出張の時くらいしかシッターさんに頼むことはないと思っていました。
あんずは介護や付き添いなど困っている猫ちゃんと家族がいるよ。その猫ちゃんと家族のために何かしてあげれない?と私に言ってシッターへの道を勧めてくれたように思います。
あんずに恥ずかしくない、あんずが誇りに思えるようなキャットシッターに私はなります。
どうぞ、こんなことで困っているなどありましたら些細なことでも構いませんのでご相談ください。相談相手として話すだけでも楽になることもありますよ。私ができる限りサポートさせていただきます!
杉並区・中野区・新宿区・渋谷区・世田谷区の猫専門ペットシッター「キャットシッターねころ陽」は猫のための「温灸」・「ハーブボール」の施術も行ってます。